総トン数

もくじ

船舶の大きさを表すための主たる指標として「総トン数」が用いられます。
単位は「トン」ですが、重量を表すものではありません。

船舶工学において、排水量や載貨重量トン数など重量を表す「トン」が使われますが、「総トン数」は重量ではなく容積を表す指標です。そのため、重さには関係なく容積が大きい船ほど総トン数も大きくなります。
総トン数5トンの船の重さが5トンというわけではありません。

総トン数とは船舶の容積を表す指標です。まずは船舶の容積の計測、算出が必要です。
船舶の容積を計測、算出し、総トン数を算定することを「測度」(そくど)と言います。
船舶の容積とは、船体及び船室などによって囲われている空間の容積です。上甲板(一番上の甲板)より下の船体主部と、上甲板上の上部構造物(船室など)に分けて計測、算出します。

総トン数算定方法の図

大きな船舶については多数の断面積から積分して正確に算出しますが、小型船舶については簡易的に

「L×B×D×0.65」

という算式を用いて、単位は立方メートルで計算します。

L(長さ)=船首材の前面から船尾外板の後面までの水平距離(m)
B(幅)=船側外板の外面間の最大の幅(帆船は特例による)(m)
D(深さ)=Lの中央におけるキールの下面から船側部の上甲板下面までの垂直距離(m)

  • 大きなキャンバーまたはシヤーを有する船舶は深さを修正する場合があります。
  • 船体に突出部(バルジやスイミングプラットホームなど)がある場合は突出部の容積を船体の容積に加算します。
  • ここでのL、B、Dは総トン数を算出するための測度寸法であり、登録のL、B、Dとは異なります。

上甲板上の構造物(船室など)は、長さ、幅、高さを掛け合わせて容積を求めます。しかし、実際の形状は単純ではないので、「最大の長さ×平均の幅×平均の高さ」で算出します。
形状が複雑な場合、いくつかの部分に分割して算出します。上部構造物が複数ある場合、それぞれ算出します。

船体主部(上甲板下)と上部構造物に分けて算出した容積を合計します。

その総容積V(立法メートル)から次の算式により「t」(国際総トン数に相当する数値)を算出します。

 t=V×(0.2+0.02 logV) (logは10を底とする対数)

次に、「t」に次の係数a、係数bを掛けて総トン数を算出します。

 総トン数=t×a×b
 ただし、a=(0.6+t/10,000) (a>1のときはa=1)、
      b={1+(30-t)/180} (b<1のときはb=1)

10トン以上の場合、「t」も含め小数点以下を切り捨て整数で表示し、10トン未満の場合、小数点以下第2位を切り捨て小数点以下第1位で表示します。

0.1トン未満の場合には0.1トンとします。

総容積Vから先の計算は上記の算式による計算を行わなくても、以下の「容積→総トン数 換算表(早見表)」を用いて簡単に総トン数を求めることができます。

容積→総トン数 換算表(早見表)

容積
(立法メートル)
総トン数
0.001~ 1.474 0.1
1.475~ 2.408 0.2
2.409~ 2.868 0.3
2.869~ 3.780 0.4
3.781~ 4.235 0.5
4.236~ 5.135 0.6
5.136~ 5.583 0.7
5.584~ 6.029 0.8
6.030~ 6.918 0.9
6.919~ 7.363 1
7.364~ 8.245 1.1
8.246~ 8.683 1.2
8.684~ 9.562 1.3
9.563~ 9.999 1.4
10.000~ 10.874 1.5
10.875~ 11.307 1.6
11.308~ 12.178 1.7
12.179~ 12.612 1.8
12.613~ 13.045 1.9
13.046~ 13.907 2
13.908~ 14.343 2.1
14.344~ 15.205 2.2
15.206~ 15.631 2.3
15.632~ 16.495 2.4
16.496~ 16.918 2.5
16.919~ 17.777 2.6
17.778~ 18.206 2.7
容積
(立法メートル)
総トン数
18.207~ 19.060 2.8
19.061~ 19.486 2.9
19.487~ 20.335 3
20.336~ 20.768 3.1
20.769~ 21.614 3.2
21.615~ 22.036 3.3
22.037~ 22.887 3.4
22.888~ 23.306 3.5
23.307~ 24.154 3.6
24.155~ 24.582 3.7
24.583~ 25.427 3.8
25.428~ 25.849 3.9
25.850~ 26.695 4
26.696~ 27.109 4.1
27.110~ 27.959 4.2
27.960~ 28.371 4.3
28.372~ 29.219 4.4
29.220~ 29.642 4.5
29.643~ 30.474 4.6
30.475~ 30.896 4.7
30.897~ 31.739 4.8
31.740~ 32.159 4.9
32.160~ 32.986 5
32.987~ 33.824 5.1
33.825~ 34.243 5.2
34.244~ 35.080 5.3
35.081~ 35.497 5.4
容積
(立法メートル)
総トン数
35.498~ 36.332 5.5
36.333~ 36.748 5.6
36.749~ 37.580 5.7
37.581~ 37.996 5.8
37.997~ 38.826 5.9
38.827~ 39.241 6
39.242~ 40.068 6.1
40.069~ 40.913 6.2
40.914~ 41.325 6.3
41.326~ 42.150 6.4
42.151~ 42.562 6.5
42.563~ 47.109 6.6
47.110~ 51.238 7.3
51.239~ 55.342 7.9
55.343~ 59.447 8.5
59.448~ 63.532 9.1
63.533~ 67.624 9.7
67.625~ 75.757 10
75.758~ 79.831 11
79.832~ 87.902 12
87.903~ 95.993 13
95.994~104.036 14
104.037~108.018 15
108.019~116.038 16
116.039~124.018 17
124.019~132.013 18
132.014~139.975 19

総トン数は船の容積で決まります。新たに囲いや屋根を設置すると容積が増えて総トン数も大きくなり、撤去すれば総トン数が小さくなります。この場合、改測(改めて測度を行うこと)をして変更登録を行い、臨時検査も受ける必要があります。
登録申請手続きについては【手続案内】をご参照ください。