よくある不具合事例
検査時のよくある不具合事例
円滑に検査に合格するため、以下に掲げる「よくある不具合事例」を参考にして、検査前には十分な点検、整備を実施してください。
万が一、検査の際に不具合や不備が見つかった場合、改善、解消されるまで検査に合格しません。
以下は、検査の際によくある不具合事例ランキングです。
第1位 救命設備の表示不備(検査全体の10%)
救命浮環には「船名または船舶番号」及び「船籍港または定係港」を表示してください。
また、救命胴衣には「船名、船舶番号または船舶所有者名」を表示してください。これらの表示がない事例が検査全体の10%にのぼります。
第2位 最大搭載人員の表示不備(検査全体の5%)
船体には必ず「最大搭載人員」を表示してください。また、救命胴衣格納場所も併せて表示をお願いします。
第3位 航海用具の不足(検査全体の4%)
形象物(黒球)、双眼鏡、ラジオ、海図、レーダー反射器など必要な航海用具をすべて備えてください。
必要な航海用具は船舶や航海条件により異なりますので、【法定備品】をご参照ください。
第4位 信号類の有効期限切れ(検査全体の4%)
小型船舶用信号紅炎、小型船舶用火せんなどは有効期限に注意し、期限が切れる前に新しいものに買い替えてください。
第5位 救命設備の数量不足(検査全体の4%)
小型船舶用信号紅炎、小型船舶用火せん、救命胴衣などは必要数を備えてください。必要な救命設備の不備や数量が不足している事例が多々あります。
第6位 機関不良(検査全体の3%)
近年、換気不良、始動不良、排気管系の不良など、機関の状態に問題が見られる事例が急増しています。機関トラブルは海難につながります。航行の都度点検を行うことはもちろん、定期的な整備を怠らないでください。
第7位 消防設備の数量不足
消火器及び赤バケツを必要数備えてください。容器の腐食やホースに亀裂が入っているなど劣化している消火器、メーカーが定めた耐用年数を過ぎたものは危険ですので交換してください。自動拡散型消火器は圧力が規定の10%以上減少していないことを確認してください。
上記のほか、以下に掲げる不具合が多発しています。
- 航海灯が点灯しない
- 汽笛が正常に鳴らない
- 救命胴衣が破損している