ミニボート(ゴムボート)の船舶検査を初めて受ける場合の検査事例

ミニボート(ゴムボート)の船舶検査を初めて受ける場合の検査事例

  • 予備検査を受検していないゴムボートの主な検査項目及び検査内容は、下表のとおりです。各検査項目における検査基準の詳細につきましては、【膨脹式ボート特殊基準】をご参照ください。申請にあたっては、船舶検査申請書、ゴムボートの仕様書(カタログ、図面等)が必要となります。 また、各検査を実施する場所及び検査に必要な備品等は、お客様でご準備をお願いいたします。
  • なお、詳細については、最寄りの【支部】までご相談をお願いします。
  • 検査項目 検査内容
    主要寸法等の確認 全気室を設計圧力で膨脹させた状態において、主要寸法を計測・確認します。また、気室の数及び容積、床面積等を計測します。
    気密試験 全ての気室に設計圧力の1.25倍の圧力で3時間保持した後、当該圧力の減少が10%以内であることを確認します。
    【過圧試験】 気室の各区画ごとに設計圧力の1.5倍の圧力で30分間膨脹させた後、異常がないことを確認します。
    【つかみ索・手かけの強度確認】 膨脹式ボートの周囲に取り付けられたつかみ索又は手かけに、790N(80kgf)の荷重をかけ、当該荷重に耐えうる強度を有していることを確認します。
    【曳航用リングの強度確認】 船首部に取り付けられた曳航用リングは、船体重量相当の荷重に耐えうる強度を有していることを確認します。
    外観検査 乗降時及び最大荷重を積載した際に、船体等に大きな変形がないことを確認します。
    着座試験 救命胴衣を着用した最大搭載人員が、計画された座席等に無理なく座ることができ、かつ、操船に支障がないことを確認します。
    【安定性試験(復原性)】 満載状態において、乗船者が左右各舷にできるだけ片寄ったときに、浸水しないことを確認します。
    直進及び速力試験 ①満載状態において、風に向かって十分に加速された状態で直進し、操縦席からの視界、針路の安定性及び船首部が浮きすぎていないことを確認します。
    ②波の打ち込みの有無を確認します。
    ③船外機の取付部と気室との接合部に異常がないことを確認します。
    操舵及び旋回試験 軽荷状態において、十分に加速された状態で前進中、最大舵角で左右旋回した際に危険な航行状態にならないことを確認します。
    後進試験 直進中に、後進を発令した際に異常なく後進すること及び船尾からの浸水がないことを確認します。
    【気室破損時の航走試験】 エンジン取付部に近い1気室の空気を抜き、反対舷に最大搭載人員が移動した状態においても浮力が保たれ、かつ、適当な速さで航走できることを確認します。
    耐久試験※ 直進、左右旋回の航走を1時間以上実施した後、船体各部、床板及びトランサム接着部等に異常がないことを確認します。
    なお、耐久試験実施時には、臨時航行許可証が必要となります。
  • 耐久試験は、「ゴム引き布構成図及び接着要領図」及び「ゴム引き布等材料試験成績表」の提出を省略する場合に必要となります。また、限定沿海区域を航行区域として申請する場合、海上での試験実施となります。

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